hitoriの卵焼き

砂糖味、塩味、しょうゆ味、不思議な味。あなたはどれが好きかな。

十六日目 エドモンド・ヒラリー

十六日目 エドモンド・ヒラリー


        エベレストよ、
   今回は私たちの負けだ。
   だが、必ず舞い戻って
   登頂してみせる。
   なぜなら、
   山はこれ以上大きくならないが、
   私はもっと
   成長できるからだ。


  人は成長する。

 

  小学校に入ったばかりでは、
  校庭に置かれた高い鉄棒にぶら下がるだけが精いっぱい。
  
  でも、六年生になると、
  ちょっと飛び上がれば、体半分が上に出る。

 

  勉強もそうだった。
  「掛け算」  なにそれ?

  「分数」「面積」と、難しいことが、
  少しずつ理解できるようになる。

 

  私ね、子どもたちに、6歳になったら、
  鉛筆を削ることを教えた。
  それは、台所で包丁が使えるようにするための準備。

 

  切れる道具が危ないものであることを体験させるため。

 

  おかげで、どの子もクラスで一番包丁の使い方がうまいと評価された。

  リンゴ、じゃがいもの皮むきは、得意。
  千切りもね。

 

  大人だって同じだよ。
  チャレンジしていれば、うまくなるんだよ。
  才能なんかじゃない、続けること。
  それが大切。

 

  壁は高くならない。
  高くなったように見えたら、
  それは、自分がおじけづいて後ろに下がったから。
  座り込めば、壁は高く見えるもの。

 

  立ち上がって、目の前の壁を見るんじゃなく、
  壁の向こうにあるものを見る。
  そうすることで、いろんな考えや方法がつかめるよ。

  
  たぶんこれは、自分に言い聞かせてる言葉だな。
  歩きの遅い私です。