hitoriの卵焼き

砂糖味、塩味、しょうゆ味、不思議な味。あなたはどれが好きかな。

二十一日目 ヴィクトル・ユーゴー

 二十一日目 ヴィクトル・ユーゴー


    決して盗賊や殺人者をも恐れてはいけない。
   それらは外部の危険で小さなものである。
   われわれは
   われわれ自身を恐れなければならない。
   偏見は盗賊である。
   悪徳は殺人者である。
   大きな危険はわれわれの内部にある。

     「レ・ミゼラブル


   何度聞いても、教訓になる言葉です。

 

   油断していると、いつのまにか心に入り込む偏見。
   マスコミやネットで流れる情報の嵐。
   本当に正しい?

 

   テレビの情報番組でも、
   コメントする人は、その人の主観で発言している。
   再現場面でさえ、制作する人の考えが入り込む。
   どこを再現するか、
   言葉をどのように言わせるか、
   編集によっても、見る側の受け取りは違う。

 

   ネットでは、特に差別発言などが多く見られる。

 

   もっと身近で考えてみると、
   学校のテストがわかりやすいかな。

 

   70点なら、友だちに見せても平気だけど、
   55点なら見せられない場合はどう?

 

   その人は、55点は恥ずかしいと思っている。
   本当の問題はその先にあるんじゃないかな。

 

   その点数を自分が受け入れることができない。
   55点は、頭が悪い、バカだと言われても仕方ない、
   そう感じている。

 

   70点を取らないとダメな人間という偏見が、
   いつのまにか心に広がっている。

 

   それで、つい言い訳を考えてしまう。
   「勉強したところが出なかったんだ」
   「みんな点数がよくなかった」
   「習ってない問題を出す先生が悪い」

 

   40点でも、60点でも、
   一生懸命にやったのならいいんじゃない。
   楽しく勉強できたのなら、続けることができるから、
   今、できなくても、明日はできるようになるかもしれない。

 

   このあいだ、チャットで見た言葉。

   「あいつは在日だ」

   さて、これにはどういう偏見が隠れていると思いますか。


   
   まず、日本人だけが優秀なんだという間違った考え。

 

   もう一つは、欧米の人は優秀で、アジアの人は劣るという考え。

 

   この発言をされた方が、アメリカの人について言ったとすれば、
   「在日」ではなく、「アメリカ人」と言ったはずです。

 

   言葉一つの使い方でも、人の心に偏見が入り込んでいることがわかります。

 

   偏見は盗賊。

   正しい物事が見えなくなり、
   私たちの心から、良いものを奪うこともあるのです。

 

   何よりも心を守りたいですね。