hitoriの卵焼き

砂糖味、塩味、しょうゆ味、不思議な味。あなたはどれが好きかな。

三十四日目 むのたけじ

 三十四日目 むのたけじ


   嵐は、たいまつを消すことができる。
   たいまつの炎々ともえるのも、嵐のときだ。

  
  ローソクの小さな灯りは、少しの風で消えてしまう。

 

  簡単に火を着けることができるけど、
  すぐに消えやすい。

 

  炭火はどう?

 

  ローソクよりも手間がかかる。
  最初の火種が着くまでは、弱い風を送る。
  しっかりと火が着けば、風を送るだけ、大きくなってくる。

 

  割りばしを使って、炭を作ったことがある。
  アルミホイルでくるんで、ガスコンロで焼く。
  煙の色が真っ白になったら、火を止める。

 

  炭は一度焼かれるのです。
  焼かれなければ、割りばしのまま捨てられてしまいます。
  ただ普通に火を着ければ、燃えてなくなります。

 

  人も、いろんな失敗や辛い、悲しい経験をして、
  大きく燃える炭になることができます。

 

  わずかな風で消えるローソクより、熱く大きな火になる炭になれ!

 

  ローソクをいくらたくさん並べても、
  焼肉はできないけど、炭ならできるよ。

 

  狭い心で世の中を見るより、
  ゆったりとした心で周りを見れば、
  あなたのいる場所も結構快適じゃない?

 

  ちょびっとの熱意より、
  誰も止めることのできないようなパワーで走れば、
  何でもできそうだよ。

 

  走ってみなければわからないでしょ。

 

  走ったことのない人に相談しても、
  あなたが望むような答えは返ってこないよ。

 

  その時、あなたはこう言うのよ。
  「あなたには無理でも私にはできるのよ」

 

  自分を信じることを忘れなければ、
  道は見えてきます。

  風をとらえて、大きな松明の火になれ!