十七日目 シモーヌ・ヴェイユ
十七日目 シモーヌ・ヴェイユ
純粋に愛することは、
へだたりへの同意である。
条件付きで愛することは、
純粋な愛ではないと思うよ。
例えば、結婚相手を選ぶとしたら?
外見? 収入? 学歴?
趣味? 性格?
自分とまったく一緒の性格の人間なんていない。
ましてや、結婚ですよ、相手には家族がいる。
自分にも家族がいる。
生きていく中で、お互いの家族の問題は大きいもの。
それをお互いに受け入れる覚悟がなければ、
友だちのままでいたほうがいいこともあります。
生まれてくる子どもはどう?
男でないと嫌?
かわいい女の子でないとダメ?
頭がよくないといけない?
ヤフーに掲載されていた記事にこんなのがありました。
特別支援学校で働いていた女性が、
結婚して妊娠しました。
その時に胎児の染色体異常を調べる検査をされました。
結果はダウン症発症確率80%だったそうです。
産むか産まないかを悩んだようです。
ええ?
支援学校で働いていたのに、悩むの?
そこに通う子どもたちの笑顔をどのように見ていたのかなと感じました。
ダウン症は、障がいの中のごく一部にすぎません。
他にもたくさんの障がいがあります。
我が子は健常者でないと嫌、受け入れられないという方、
生まれてくる子が、望んでそのようになったわけではないのですよ。
障がいとともに生きていかなければならないのは、本人です。
親はサポートするだけしかできません。
私の経験から言えることは、
子育ては、健常者の子より、障がいのある子のほうが、
長い時間、ともに楽しい時間を過ごすことができました。
成長がゆっくりなんですもの。
純粋に愛することを学ぶ、いい機会になりました。