hitoriの卵焼き

砂糖味、塩味、しょうゆ味、不思議な味。あなたはどれが好きかな。

五十七日目 山本有三

 五十七日目 山本有三

  人間はな、
  人生という砥石で、
  ごしごし こすられなくちゃ、
  光るようにはならないんだ。


  知っているようで、いつまでも知らない自分がいる。

  不思議だね。
  自分のことなのに、
  「あなたって、こういうとこあるのね」
  なんて言われることあるでしょ。

  人には知られたくない自分もいる。
  誰でも知っている自分と
  誰も、自分さえも知らない自分だっているんだよ。

  いろんな人に こすられないと見えない自分。
  たった一人では見えない心なんだね。

  時の流れの中でさえ、
  絶えず様相を変えていく。
  自分をしっかり見ていないと、
  足元がぐらついてしまう。

  曇らされて、自分が見えない。
  そうなると何にも自信が持てなくなりそう。

  だから、いつも羅針盤を見つめ、
  自分にあった道を探す。

  人のせいにするのは簡単だけど、
  それでは成長できない。

  それだと、今までと同じ場所をぐるぐる回ることになるから。

  逃げない!
  自分の至らなさをそのまま受け入れよう。

  人間って、迷惑をかけまくる生き物。
  お互いに迷惑をかけあって生きている。

  許されるためには、許すことが求められる。

  許すためには、認めることが求められ、
  それが自分にとって、苦しみ悲しみであろうと、
  受け入れるしかないのが人生。

  どんなにもがいても、
  なるようにしかならない。

  人生の河を広くしよう。
  その流れが広く大きくなれば、
  少しの濁った水でも平気になる。

  小さな川は、チョロチョロと絶えず音をたてる。
  雨が降ればあふれる。

  大きな河は、静かに流れ、すべてを迎え入れて、
  海にたどり着く。

  輝く人生にするために、
  人にもまれよう。