六十一日目 平塚らいてう

　六十一日目　平塚らいてう

　　　生きることは
　　　行動することであり、
　　　ただ呼吸することではない。

　　小さな赤ん坊は、笑顔で家族を幸せにする。
　　それは、小さな命でできる行動。

　　呼吸するだけなら、草や木にでもできる。
　　しかし、植物でさえ、その存在に価値がある。
　　食べ物を提供し、
　　酸素を出し、
　　木陰を差し伸べ、
　　落ち葉は土を肥やす。

　　人間はもっと価値のあることを生み出せる。

　　人は生きているだけで、
　　たくさんの人たちに迷惑をかける。
　　そう、一人では生きていくことができない。

　　だからこそ、自分にできることを
　　行動することで、周りに恩返ししなくてはならない。

　　必死に生きる姿、優しい笑顔、
　　それは、人が生きていくための履物。

　　履物は飾りではない。
　　歩くためのもの。
　　外へ出かけよう。

　　やるべきこと、やりたいこと、
　　できること、嬉しいこと、
　　喜べること、喜んでもらえること、
　　きっと見つかるはず。

　　甘えること、甘えられること、甘えさせてあげること。
　　どれも大切。
　　それは、共に生きるために互いを認め合う表れなのです。

　　もし、甘えるだけなら、
　　それは、呼吸しているだけの人間になってしまう。

　　他の人のために何かをする、
　　そのように生きることを学ばなければ、
　　価値のある人生を歩くことができないのです。

　　見つけましょう。
　　できること、喜ばせること、楽しませること、
　　誰かの夢を応援しましょう。

　　自分も幸せ、周りの人も幸せ。

　　WIN　　WIN　　ですね。