hitoriの卵焼き

砂糖味、塩味、しょうゆ味、不思議な味。あなたはどれが好きかな。

九十八日目 ドストエフスキー    2×2=4にあなたの意志はない

九十八日目 ドストエフスキー

 

     人間には幸福のほかに、
     それと全く同じだけの不幸が
     常に必要である。


  不幸を経験するから、幸福がより一層嬉しく思う。
  それは、毎日、豪華な食事ばかりを食べると
  喜びがうすれていくのと同じ。

  幸せに生きる人は、
  不幸があっても平気で通り過ぎ、
  一つの思い出にしてしまう術を知っている。

 

     今さら日数なんて数えて何になりますか。
     人間が幸福を知り尽くすには、
     一日あれば十分ですよ。

      
  特別な経験をしなくても、
  幸せを感じることはできるもの。

  すべてを当たり前と思わないことが大切。
  朝、太陽がのぼること、
  その陽射しをあびること、
  健康な一日が始められること。

  朝の少しの時間でもこれだけの幸せを感じることができる。

 

     人生の意味より、
     人生そのものを愛せ


  何のために生きるのかとか、
  生きる意義とか、
  難しいことを考えるのは
  学者に任せておけばいい。

  私たちは、ただ生きることを楽しむだけ。


  
     問題が一覧表だの、
     算数だのというところまでいってしまって、
     2×2=4だけが
     幅をきかすようになったら、
     もう自分の意志もくそもないじゃないか。
     2×2はぼくの意志がなくたって
     やはり4だ。
     自分の意志が
     そんなものであってたまるか。

         
  決められたレールの上を走るのではなく、
  自分の好きなように、生きる。
  


     愚かさというのは簡単だし、
     他愛ないけれど、
     知恵は ずるく立ち回って、
     姿を隠すもんだよ。
     知恵は卑怯者だが、
     愚かさは生一本で、
     正直者だからね。

         
  苦しいことにも、悲しいことにも、
  不幸と思えることにも、逃げずに進むことが
  自分を生きることになるのです。