hitoriの卵焼き

砂糖味、塩味、しょうゆ味、不思議な味。あなたはどれが好きかな。

ムカつくぜ。久しぶりにムカつくぜ。

むかつくぜ!ひさしぶりにむかつくぜ。


 家庭に入った女は、必ず料理しないといけない?
 働いていても夕飯の支度をしないといけない?
 休みの日は、ゆっくりしたいって思っちゃいけない?

 世の中は変わったのに、なぜ家事は女と決めつける人がいるのか。それに私は憤りを感じます。専業主婦なら、家事全般を求めてもいいかもだけど、共働きで要求する?
 料理が好き、得意な人もいれば、苦手な人もいて当然。

 私?私は料理は好き、掃除は苦手。
 ではなぜ、ムカついているのかというと、ライターのバイトで記事を書いたのね。そうしたら、手直しを言ってきたわけ。お料理が下手で、仕事もしているお母さんが、毎日スーパーのお惣菜を買ってくる話の展開だった。そういう家庭って、そんじょそこらにいっぱいあるでしょ。
 結末はやんわりと書いたら、これではビシッとこないって。離婚か料理を覚えなおしてもらうとかにしなさいって。
 今時、料理ができないからって離婚になる?料理は結婚維持の条件みたいなことなんてありえない。古臭い男の偏見としか思えない。

 料理って、楽しいと感じれば、誰にも言われなくても作り始めるものだよ。おいしいと言われれば、また作ろうと思う。
 必要に迫られて、そう人生いいことばかりじゃないから、貧しいときだってあるんだよ。そんなとき、あり合わせで何かを作る。その時、気がつくのよ。いろんな料理の仕方を知らなければ、あり合わせのものでおいしい食事は用意できないって。それで、工夫するようになる。

 私の母親はまったく料理ができなかった。でも、子どもってそんなこと気にしないよ。少なくとも私は平気だった。だって、他所の家がどんな夕食を食べているかなんて聞かないもの。中学生くらいから、材料があれば、自分で料理してた。
 自分の子たちにも、その楽しさを覚えてもらいたい、一人で暮らすようになったとき、困らないようにと思って、早くからナイフや包丁の使い方を教えた。男にも女にも。おかげで、どの子も料理は嫌いではない。むしろ好きなほう。どの子も得意なほうになりました。

 しかし、世の中、料理が苦手という人はいる。それでもいいんじゃない。外食だってあるし、テイクアウト、お惣菜の利用もできる。弁当だって種類豊富。
 作る時間をお金で買っているだけなのよ。そのお金が社会を潤している。今、そういう外食産業や弁当、お惣菜が必要だから、存在してるんじゃない。誰も利用しなければ、なくなってるよ。
 お箸が使えない人もいれば、お裁縫が苦手な人もいる。それでも生きていけるんだよ。無人島で暮らすわけでもないんだから、何もかもできないといけないなんてことないの。
 できないことはその人の個性。きっと、他の人にはできない特技があるはずだよ。幸せなことに、今の若い人たちは、料理ができるできないなんて気にしてない。上手なほうがいいけど、できなくてもかまわないと感じてる。婚活している女性陣よ、未来は明るいぞ!

 

 ムカついたといえば、コンビニのバイトで一緒になるいい年の男。態度が悪いの。あいさつもしないんだよ。
 最初は私を「おばちゃん」なんて呼ぶ。高校生じゃないんだから、相手に敬意は示すべき。介護職の人は、利用する高齢者に対して「〇〇さん」と呼ぶように指導される。これは基本中のキホン。その介護の仕事をする人がどんなに若くても、相手の利用者を「おばあちゃん」とは言わない。敬意を払い、尊厳を保つためです。
 「おばちゃん」のあとは、なんと言ったと思う?

 考えられない、軽蔑したくなる言葉。
 「おい」だよ。
 そんな大切な人間としてのマナー、威張るだけしか考えない男には分からないんだろうね。それパワハラだよ!と言ってやりたかった。しかし、喧嘩をする気にもなれない。アホを相手にしてもねぇ。
 名前があんだよ、「おい」は名前じゃない。いい加減にしろよ。
 
 オーナーに言って、シフトから外してもらった。当然でしょ。二度と顔見たくないもの。
 きっと、こいつ奥さんにも「おい」としか呼ばないんだろうな。最低な男だわ。

 仕事に慣れてないころ、客がいる前で怒ったりしてた。デリカシーのない人だね。指導力なし。もちろん、そういう人だから、嫌みもたらたらでしたよ。
 私はすべてを聞き流す。嫌みは余計なものだから、私が間違っていたポイントだけを拾い出し、仕事を覚える。そうしなければ、精神的に疲れて倒れるよ。

 そういうタイプの人間は権力に弱い。オーナーの前など、上司にはペコペコする。いい人ぶるんだよね。人に嫌がらせをするけど、警察が来るとわかったら、すぐに逃げる。こっちがわめいたり、泣いたりすると行動はエスカレートする。学校でのイジメの構造と同じだよ。
 なぜ、私がそう思うのかというと、警察の人に教えてもらったから。DVから逃げていた時、何度も旦那が押しかけてきた。その都度警察を呼んだ。ある時に来てくれた警官が優しく励ましてくれて、
 「ああいう人たちは、警察が一番嫌いだから、何度でもいいから来たらすぐに警察に電話しなさい。そうしていると来なくなるから」。
 なんと優しい励ましの言葉だ。
その言葉に力をもらい、裁判離婚を得て安心した生活を取り戻すことができた。
 ついでに、DVをする人は、警察が嫌いだけど、裁判所も嫌いです。調停、裁判には一度も顔を出さなかった。
 もう、男とは関わりたくないね。喧嘩できるくらい強くなったら、考えてみるけど。喧嘩は疲れるから嫌い。
 ムカついたら、まずはひと眠りすることだね。朝になれば、冷静になってるから、スルーできるようになる。


 ムカつくまではいかないけれど、何だこいつって思ったことがある。
 二女と服を買いに出かけた時のこと。なるべく明るい色がいいなぁって選んでいたら、
「ここは若い人用。お母さんのはこっち」って、私を隣のコーナーに押しやる娘。渋い色合いと言えば聞こえはいいが、暗い色ばかり。死んだ母に言わせれば、きっとこう言うに違いない。「腐った色」
 私だってそっちにある服を着たいんだよ!なんでばば臭い服を選ばせようとするのか。年より扱いするんじゃねぇ!
 同じ娘でも長女と服を買いに行くとまったく正反対の反応をしてくれる。
 「ああ、かわいいやん。値段も安いし、買えば」と後押ししてくれる。おかげで、春らしい黄色や桜色の服を買うことができる。
 教訓、服を買う時の同伴の娘は選ぶべし。二女は喪服を買う時にはいいかもね。

 

 かなり前の仕事先で一緒だった男にもかなり驚かされた。開いた口が塞がらなかったよ。
自転車で仕事に来るんだけど、こんなこと言うの。
 「雨の降る日は嫌だ。車が多いから信号で止まらないといけない」
 はぁ?雨が降ってなかったら止まらずに信号無視かい!聞いてみると、いつもは信号なんて守らないんだって。でも雨の日は車が多くて、すんなりと走り抜けられないらしい。迷惑な男だ。
 私が住んでいる県の北部の方に行くと、自転車のマナーがいい。中学生も高校生も一列にならんで走る。ところが、南部になると、めちゃくちゃ。横に広がって、友だちと喋りながらノロノロと走る。爺さん婆さんは、道路の真ん中を走る。ながら運転なんてよく見かけるよ。だから信号無視も平気なんだろうね。怖い土地柄だ。
 ある時は、自転車のおっちゃんに睨まれた。「俺の道をふさぐな」と言いたげだ。スーパーから出ようとしていただけなのに、おっちゃん、右側から追い越してきて、左に曲がるんだよ。おいおい、左側が空いてるだろ。あぶねぇじゃんか、左に曲がるなら、右から回らなくてもいいじゃん。そこは警察署の斜め前、おっちゃんは肝が座ってます。関わらないことにしよう。

 田舎にいると、バスが少ないから、車が必要。でも、年取ってからの運転は遠慮したい。しかし、ド田舎なので問題がいっぱい。スーパー、農協、コンビニ(やっと最近できた)郵便局などが歩くと片道三十分。自転車を使うのはいいが、パンク修理してくれるところがない。パンクする度に、車に乗せて自転車屋まで行かないといけない。それが片道二十分。結局車を使わないといけないわけよ。病院なんてもっと遠いんだよ。薬局もだ。本屋なんてないよ。道歩いて出くわすのは、若い女の子ならチカンもでてくるだろうけど、私たちくらいになると、シカ、クマ、イノシシなのよ。そういえば、九州の時はサルも出たわ。
 出前?そんなもんないよ。自炊か弁当を買うしかないけど、弁当買うにも歩いて五分てわけにはいかない。
 田舎暮らしなんて、若くて元気な時だけにしなさいよ。毎日、山の景色見ていたら、ムカつくなんてこと少ないよ。まぁ、いいかで終わっちゃう。ムカつくネタなんて、重箱の隅をつついて、つついて、まだまだつついてみて、ようやく見つかるこののんびりさ。

 ムカついても黙っているって、世間に流されているだけのような気もする。例えば、自分の気持ちを伝えないってことでしょ。勇気がないとしか思えないとも言える。
 暴力がダメだって、誰でもわかっている。それは声をあげて叫ぶことができる。でも戦争だったらどうだろう。国が一丸となって戦え!って風潮の中で反対の声を出せるか。たった一人でも声をあげられるか。非国民と言われ、罵られてもできるのか。
 平和っていうのは、一人ひとりが作るもので、与えられるものじゃない。

 自分の気持ちを正直に言うことができる人は幸せだし、うらやましいよ。勇気があるんだね。勇気のある人は、影で言うより、表で伝えることができる人。ネット社会で問題になる誹謗中傷なんてしないよ。なぜなら、顔を出す勇気があるからなんだね。

 ムカついたら、相手に伝えよう。「怒ってますよ」って。