おばぁの巾着袋
今は楽しく生きていたいと思っている。
今朝の大杉さんの訃報のニュース見ていたら、似たような年だから、私も毎日を大切に生きていかないといけないって感じました。
楽しいことがいけないってことではない。
無駄なことがいけないってことでもない。
いつも何かを感じて生きることが大切だと思うだけ。
私ね、人の経験を読んだり聴いたりするのは好きではなかった。
結局は努力したとか、神に助けられたとか、そういうことばかりに思えたから。
でも、自分が問題を抱えたり、挫折を味わったとき、いろんな名言より支えになるのは、それまでに知った経験談だった。
知識は大切だけど、知恵がなければ役立たないって意味が理解できるようになった。
それは、肉だけ食べても、野菜を食べなければ十分な栄養にならないことと同じ。
弱っている人に必要なのは、叱咤激励ではなく、そばにいてあげること。
同じ弱い人間がここにもいるんだよって、一緒に歩こうって、一人で笑うよりも二人で笑うと楽しいよって、二人でなら勇気を出して嫌なことを嫌だって言える、レストランでご馳走を食べるより二人で分け合うおにぎりがおいしいって、本で読むよりも経験することが生きる力になる。
私には子どもが6人いるけど、結婚したのは一人だけ、しかもその子は離婚してしまった。
孫は一人だけなのに、今はいない。
何も伝えられなかった。
母方が引き取ったから、会うことがないんです。
残りの子たちは結婚に興味がないみたい。
おばぁとして伝える孫がいないのも寂しいかな。