四日目 吉田兼好

四日目は、　吉田兼好。

　　友とするに　わろきもの七つあり
　　一つには高くやんごとなき人
　　二つには若き人
　　三つには病なく身強き人
　　四つには酒を好む人
　　五つには　たけく勇める人
　　六つには虚言（そらごと）する人
　　七つには欲深き人

　　よき友三つあり
　　一つには物くるる人
　　二つには医者（くすし）
　　三つには智恵あるとも。

　　「物くるる友」いいなぁ。
　　下心がない場合に限りますけど。

　　もう子どもが大きくなって、働いているから、
　　小遣いなんてあげることもない。
　　小遣いは中学生までで、高校生になったら、
　　自分に必要なものは、バイトでまかなってもらう我が家。

　　ほとんど隠居のような生活になってしまった私は、
　　収入ゼロ。
　　専業主婦と言えば聞こえはいいのだが、
　　無駄遣いは禁止だ。

　　というような状況の中で、息子が一言。

　　「お正月にお年玉あげる。
　　ＣＰで」

　　ＣＰとは、私がやっているゲームの課金のことです。

　　嬉しい、この感覚、久しぶりだわ。
　　お小遣いをもらうって、こんなだったよね。

　　
　　「わろきもの」に書かれていること、うなづけますね。
　　ついでに私が友にしたいと思わない人を買いだしてみよう。

　　見栄っ張りな人、
　　怒りっぽい人、
　　本を読まない人、
　　外見ばかり気にする人、
　　厚化粧の女。

　　人の話を聞かない人も嫌なんだけど、
　　自分が、人の話をしっかり聞いていないこともあるので省きました。

　　この中で意味不明に思える「厚化粧」は、
　　侍でいうところの鎧兜みたいに感じますね。
　　素顔を見せない、何を考えているか掴みにくい存在です。

　　私はいつも透明な心でいたい。

　　唐突に文章が変わるのは悪い癖かな。