三十七日目 向田邦子
三十七日目 向田邦子
おかしな形は
おかしな形なりに均衡があって、
それがみんなにとって
しあわせな形ということも、
あるんじゃないかなあ。
いろんな家族があって、
それぞれに、絡み合った形がある。
それは家族が積み重ねた小石のようで、
今にも崩れそうなのに、崩れない。
絆が均衡を作っている。
その家族だけの幸せの形なんだよね。
他人では理解できないもの。
友だちとの関係だって似たようなものだよね。
長い間、連絡してなくても、
突然、電話して「元気~?」の一言で
空白の時間が消える。
それぞれが、いろんな形で幸せを感じている。
親が感じる幸せ、
子が感じる幸せ、
隣に座っている人が感じる幸せ。
みんな違うんだよ。
理解してあげるには、時間がかかることもあるだろうけど、
いろんな形の幸せなんだと思いましょう。
親は子を受け入れるしかないことが多い。
子は親を理解できないことが多い。
おかしな家族だ。
それでも、そんなことで悩んでも仕方ない。
家族の形なのだから。
親が辛抱強いと、子に辛抱を期待してしまう。
親が感情的だと、子はいつも怒りまくり。
親が子にべったりだと、子も親にべったり?
そこは、私にはわからないや。
幸せかどうかは、自分で決めるもの。
いろいろな形があってもいいんだよ。
人から見れば、私の考え方がおかしいから、
私の幸せもおかしく見えるかもしれないね。
ではまた明日。
何が言いたいのか、わかりにくい話になりました。